目次
フランスに行く前までは
「凱旋門って、なんでそんなに人気なの?」
「記念写真とって終わりじゃない?」
「12本も道があるなんて、絶対迷いそう!どれがシャンゼリゼ通り?」
「フランスはスリが多い!」
浅はかながらこんな気持ちでした (^ ^;)
何も知らない私でしたが、何度かフランスに行くたびに日本人が絶対に行かないところまで詳しくなりました。
そこで今回は、フランスのシンボル凱旋門とシャンゼリゼ通りの魅力を紹介します♪
美しすぎる!シャンゼリゼ通りを歩く
まずはシャンゼリゼ通りへ!
歩道は、10人ぐらい横になって歩けるくらいとっても広いですよ。
街灯やポスターが中で動く広告塔もレトロな感じでオシャレです。
このシャンゼリゼ通りには、絶対に行っておきたいオススメのお店を2つがあります!
86 champs (キャトルヴァンシス・シャン)
「Pierre Hermé ピエール・エルメ」と「 L’Occitane ロクシタン」のコラボのお店。
住所がそのままお店の名前になっていますよ。
以前フランスに来た時、ギャラリー・ラファイエットで買ったこの店のチョコマカロンの味が忘れられず、立ち寄ってみました。
かなり有名なお店です!
そういえば、「なんでパティスリーとコスメブランドが?」と不思議に思うかもしれません。
創設者の2人が友人同士でもあり、フレーバーや材料への探究心と、その創造性がお互いに合っていたため、共同プロジェクトを始めたそうです。
86 champs の中は、モダンな雰囲気のオシャレなショップとカフェです。
有名な建築家ローラ・ゴンザレスのグリーンとオレンジを基調としたデザイン。
ショップ
ショップ内には、ロクシタンのいい香りが広がってます。
エッセンスを蒸留しているロクシタンのラボのような体験スペースも!
ロクシタンと同じフレーバーを楽しめるピエール・エルメの3種のパリ限定マカロンや、ハンドクリーム、ソープを見つけました。
【パリ限定フレーバー】
- シトラス系のフレーバー
PAMPLEMOUSSE – RHUBARBE パンブルムース ルバーブ - マンダリンのフレーバー
MIEL MANDARINE ミエル マンダリン - 甘いジャスミンのフレーバー
JASMIN – IMMORTELLE – NEROLI ジャスミン イモーテル ネロリ
お土産に、ハンドクリームのセットと、おやつにパリ限定のマカロン7個を購入。
カフェ
カフェは、ショーケースにあるスイーツだけでなく、朝食、ランチ、ディナーまで楽しめる本格派レストラン。
オーダーしたデザートは、その場でパティシエが作ってくれます。
今回は、イスパハンミルフィーユとカプチーノを注文。
見た目も、とっても可愛くてオシャレ。
ローズのフレーバーとフランボワーズの甘酸っぱさがアクセントです。
バターをたっぷり使ったサクサクのミルフィーユと甘くて上品なイスパハンのクリームが口いっぱいに。
「très bon!(とてもおいしい)」
幸せなひと時を過ごせました。
Ladurée (ラデュレ)
マカロンの間にガナッシュクリームをサンドするというフレンチマカロン発祥のお店。
シャンゼリゼ通りのラデュレは、パティスリー&カフェです。
お店の外観はグリーン、内装はブルーを基調に、高貴な感じで本当に可愛い!
私はパリジェンヌ気分でゆっくり朝を楽しめるpain perdu (フレンチトースト)のセット(約17€)がオススメです。
生クリームとメープルシロップもついていて、とろけるような甘さが紅茶によく合います♡
さすがの人気店なので、日頃はとても混雑しています。
日持ち(5日)がしないのでここでは買わず、CDG空港で6個入りマカロン(約18€)をお土産に買って帰りました。
今回はカフェを中心に紹介しましたが、昨年新しくできたギャラリー・ラファイエット百貨店に行ってみたり、まだまだ楽しみ方はたくさん!
さらに、フランクリン・D・ルーズベルトの交差点から右に曲がると、CHANELなどブランドストリートのモンテーニュ通りがあり、ウインドウショッピングも気軽に楽しめます。
ぜひシャンゼリゼ通りに行ってみて、お気に入りのお店を探してみてください。
シャンゼリゼ通りにも行ったところだし、いざ凱旋門へ!
凱旋門の基本情報
営業時間
- 営業時間:
1月1日〜12月31日 10:00〜22:30
4月1日〜 9月30日 10:00〜23:00
10月1日〜12月31日 10:00〜22:30
※展望台は45分前に閉鎖されます。
※交通量により早朝時間の閉鎖あり
休日:1月1日、5月1日、5月8日午前中、7月14日午前中、11月11日午前中、12月25日
チケット入手方法
チケットの料金は13€。
- 公式ホームページ:チケットを購入する(チケット購入ページはフランス語・英語のみ)
※18歳未満は無料。
※7月と8月は最も観光客が多い時期なので、eチケットの予約がオススメです!
- オススメのチケット
「パリ・ミュージアムパス」 パスを手に入れる(日本語)
パリ市内の美術館、博物館、ヴェルサイユ宮殿まで観光できる「フリーパス」です!2日券:€48
4日券:€62
6日券:€74
エトワール凱旋門へのアクセス
地下鉄:1、2、6番線
シャルルドゴールエトワール(Charles de Gaulle – Étoile)駅
バス:22、30、31、52、73、92番
エトワール凱旋門に登ってみよう!
次は、エトワール凱旋門を案内します。
滞在時間:2時間程度
私は展望台まで登りたかったので、シューズを履くなど動きやすい格好で行きました。
凱旋門はロータリーのど真ん中にあるので、もちろん道を横切ることはできません。
凱旋門には地下の入り口から入っていきます。
もちろん、展望台に登らない人も凱旋門の下までは無料で入れます!
見所1:正面の二つのレリーフ
凱旋門の柱にある大きなレリーフはナポレオンがテーマ。
「出陣(ラ・マルセイエーズ)」「勝利」という題名があるそうです。
目立つ大きな作品なので、すぐにわかりますよ。
出陣(ラ・マルセイエーズ)1792年 フランソワ・ リュード作
シャンゼリゼ通りから正面右の彫刻で、自由の女神「マリアンヌ」に導かれて出陣する様子の姿を描いたもので、その当時の義勇兵たちが歌っていた歌がフランスの国歌にもなったそうです。
勝利 1810年 ジャン・ピエール・コルトー作
シャンゼリゼ通りから正面左の彫刻で、ウィーン講和条約を称え、真ん中のナポレオに、右から勝利の女神が月桂樹を授けている姿を描いています。
見所2:凱旋門のアーチ(無名兵士の墓)
凱旋門は、アーチの中が一番美しいです!
アーチの天井には、「この時代に一体どうやって彫ったの?」と思うほど、見事で繊細な装飾や美しい花々の彫刻がほどこされていました。
アーチの下には、第一次世界大戦で亡くなった兵士を追悼するために「無名戦士の墓」があります。
お祈りしていきましょう。
それにしても、よく風が抜けて寒いです。ブルブル
見所3:登れる展望台
さぁ、いよいよ凱旋門に登ります。
234段も階段があるということで、少し気合いが少し入りますね。
1人が通れるくらいのスペースの狭いらせん階段をひたすら登ります。
私は少し目がグルグルしてしまいました・・・。
2階フロア
200段ほど登った場所に、博物館っぽい場所があります。
ここが「アッティカの間」ですね!
凱旋門のレプリカや、歴史などをここで少し見学・・・。
もう少し登ると、お土産ショップやトイレもありました。
階段は、所要時間は10分程度でした。
展望台
さぁ、着いたー!
360度パノラマビューのパリ!
本当に、まーっすぐ大きな道が四方八方に伸びています。
ここからは、シャンゼリゼ通りはもちろん!
エッフェル塔、モンマントルまでなんでも見えます!
ここなら、パリと一緒に記念撮影できますね!
シャンゼリゼ通りは、通り沿いの左手に赤いテントのイタリアンレストランがあり、奥の方にルーヴル宮殿が見える大きな通りです。
日本と違ってこの美しい街並みは、何度も修復しながら建物や歴史を守ってきたからなんだなぁって。
そういえば、電線が全くないのもこの景観がキレイな理由だと気付いちゃいました。
下を見れば、パリでも難所と呼ばれるこのロータリー交差点。
信号機がないので一見便利そうですが、パリの運転手はスゴすぎる!
タクシーで凱旋門の周りを走った時も思いましたけど、じわりじわり隣の車線に割り込んでいる(むしろ割り込んでいかないと入れない?)ように私は見えました。
一定のルールに従って走っているのかどうかよくわかりませんが、地元の人には見えない車線が見えるんでしょうね〜。
マーチングバンドの演舞みたいで、上から見るのは面白かったです。
展望台は風がとても強いので防寒対策はしっかりと。
エトワール凱旋門とシャンゼリゼ通りの歴史
エトワール凱旋門とナポレオンの悲しき物語
エトワール凱旋門は、高さ約50 m、長さ45 m、幅22 m。
アウステルリッツの戦いに勝利した記念に、ナポレオンの命令で着工された歴史的建造物です。
建築家ジャン・フランソワ・シャルグランによって設計されました。
凱旋門は、シャルル・ド・ゴール広場のロータリーの中心にあります。
1804年、フランス軍人だった英雄ナポレオン・ボナパルトは国民投票を経て、フランスの皇帝の地位につきました。
その2年後に、エトワール凱旋門の着工を開始。
1810年、ナポレオンと再婚した新しい妻マリー・ルイーズは、木と塗装布で作られた凱旋門のフルサイズモデルの下を通りながらパリに入ったそうです。
しかしその間、ナポレオンはワーテルローの戦いで完敗し、イギリスのセントヘレナ島に幽閉されてしまいます。
そして、1821年にその地で胃癌により死去しました。(ヒ素で中毒死など諸説あり)
その後、1836年にエトワール凱旋門が完成。
1840年イギリスから返還された棺を運ぶまで、ナポレオンが待望したこのエトワール凱旋門を公式に通ることはできなかったのです。
凱旋門は一つじゃない?エトワールって何?
なぜ「凱旋門」ではなく、わざわざ「エトワール凱旋門」というのか不思議に思われる方もいるかもしれません。
そもそも凱旋門は「勝利の記念に建造された門」の総称であり、あなたのイメージするエトワール凱旋門だけではないからです。
ルーヴル宮殿にある「カルーゼル凱旋門」など、世界には他にもたくさんの凱旋門があります。
そもそも凱旋門は古代ローマの風習にならったもので、ローマにあるティトゥスの凱旋門は、エトワール凱旋門のモデルにもなっているそうですよ。
以前は上から見ると、この広場へ5本の道が集まる様子が星が輝くように見えたことから、「エトワール広場(星の広場)place de l’Etoile」と呼ばれていました。
そこからこの凱旋門は「エトワール凱旋門」と呼ばれます。
そして、ナチス・ドイツからパリを解放したシャルル・ド・ゴール将軍の栄誉を讃え、1970年にシャルル・ド・ゴール広場へ改名されました。
パリの街並みと美しすぎるシャンゼリゼ通りの秘密
パリの街並みって本当に完璧に統一されていて綺麗ですよね。
19世紀初期までのパリは、現在の美しさとは全くかけ離れたスラム街のようなパリだったということはご存知ですか?
その理由は、今から150年前、ナポレオン3世がセーヌ県知事だったオスマンに命じて行った大規模な都市計画「パリ改造」に秘密があります。
道路の直線化
以前は5本の道だったエトワール広場に、この「パリ改造」で7本の道を増やしました。
そして、現在のような12本の大通りが放射線状に広がる姿になったそうです。
そこにはシャンゼリゼ通りも含まれ、以前は森や畑だった場所が、フランスで「世界で最も美しい通り (la plus belle avenue du monde)」と言う表現が使われるほどに。
それもそのはず、高級な雰囲気が漂うこの通りに出店するためには、ルイ・ヴィトンが会長を務めるシャンゼリゼ委員会の承認が必要だからです。
このシャンゼリゼ通りは、ルイ・ヴィトンがプロデュースしているストリートと言ってもいいんではないでしょうか。
都市景観の統一
パリのアパルトマンを想像してみてください。
どの場所も、すべて同じ高さの、白亜の美しい建物が浮かんできませんか?
素材、色、高さ、デザイン、全て厳しい規制の元に、「オスマニアン様式」と呼ばれる白亜の街並みに美しく統一されているからです。
このアパルトマンは6階建てで、1階は事務所やお店、3階と5階には鉄格子のバルコニーが付いています。
どのアパルトマンからもセーヌ河を眺められるように、通り沿いに窓が配置されているそうですよ。
まとめ
- エトワール凱旋門に登る時は、元気な時に。
- 展望台からパリの街並みと一緒に記念撮影。
- ロクシタンとピエール・エルメのコラボのお店がある!
- Laduréeのカフェで気分はパリジェンヌ♪
- シャンゼリゼ通りでスリにはくれぐれも気をつけて。
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